桜宮高校の問題

桜宮高校の体育系2科(体育課・スポーツ健康科学科)の今年度入試について、募集を中止し普通科に振り替えて行うことになりました。橋下市長が強引に主張を押し付けた形になっています。
  
しかし、受験生に配慮し、体育系2科と同一科目(国・数・英と運動能力を測る実技検査)、同一日程(2月20・21日)で実施することから、受験生に実質の負担は生じないことになりました。教育委員の中には「看板の掛け替え」と正論で募集中止撤回を迫った方もいたようですが、橋下市長のパフォーマンスで生徒が犠牲になる事態だけは避けられたと私は考えています。
  
入試中止の陰に隠れていますが、全ての部活動の自粛も早期に撤回すべきです。「体罰」という暴力を根絶やしすることは重要だとしても、それは教員、部の顧問やPTAが生徒を含めて議論を進めるべき問題であって、目的を持って体育系2科を志望し、日々の鍛錬を通じて自分の人生を考え、夢を追いかけている生徒の責任と負担にすべき問題では決してありません。
  
再発防止策、入学後の体育系2科への編入問題、今後の部活動の早期再開などについても注視していきたいと思います。